AMDの新型CPU「Ryzen」を簡単に整理してみた
AMDの新型CPU、「Ryzen」が2017年3月3日に発売されました。久々のAMDのCPUが発売されたということで、自作業界が沸き上がっています。
Ryzenとは?
Ryzenは、2011年に投入したCPU、Bulldozerとは全く異なる、完全新設計のCPUです。Bulldozerに比べて、動作クロックあたりの実行数が52%も高めたことにより、大幅に新フルスレッド性能が向上しました。また同時に、マルチスレッディング機能(SMT)を搭載したことにより、1コア2スレッドという処理が可能になったため、マルチスレッド性能も向上しました。
ラインナップは?
ラインナップは以下の通りです。なお3月3日に投入されたモデルは最上位のRyzen 7シリーズのみです。下位モデルのRyzen 5は2017年第2四半期 Ryzen 3は2017年下半期にそれぞれ順次投入される予定ですです。
・Ryzen 7 1800X 8コア/16スレッド 3.6GHz 95W
・Ryzen 7 1700X 8コア/16スレッド 3.4GHz 95W
・Ryzen 7 1700 8コア/16スレッド 3.0GHz 65W
・Ryzen 5 1600X 6コア/12スレッド 3.3GHz 95W
・Ryzen 5 1500 6コア/12スレッド 3.2GHz 95W
・Ryzen 5 1400X 4コア/8スレッド 3.5GHz 65W
・Ryzen 5 1300 4コア/8スレッド 3.2GHz 65W
・Ryzen 3 1200X 4コア/4スレッド 3.4GHz 65W
・Ryzen 3 1100 4コア/4スレッド 3.2GHz 65W
最上位モデル Ryzen 7の主な仕様
Ryzen 7 1800X
コア数 8
スレッド数 16
ベースクロック 3.4GHz
ブーストクロック 3.8GHz
対応メモリ 最大DDR4-2666
TDP 95W
対応ソケット Socket AM4
Ryzen 7 1700X
コア数 8
スレッド数 16
ベースクロック 3.6GHz
ブーストクロック 4GHz
対応メモリ 最大DDR4-2666
TDP 95W
対応ソケット Socket AM4
Ryzen 7 1700
コア数 8
スレッド数 16
ベースクロック 3GHz
ブーストクロック 3.7GHz
対応メモリ 最大DDR4-2666
TDP 95W
対応ソケット Socket AM4
モデルの違いは?
基本的な仕様は同じです。ただ、ベースクロック、ブーストクロックが異なります。基本的には、ベースクロック、ブーストクロックが高ければ、高いほど性能が向上するので、 この中で一番、ベースクロック、ブーストクロックが高い、Ryzen 7 1800Xが一番高性能です。性能が高い順に並べると以下のようになります。
Ryzen 7 1800X
↓
Ryzen 7 1700X
↓
Ryzen 7 1700
価格は?
当然ながら、性能が高いほど価格が高くなります。よって、この中では、Ryzen 7 1800Xが一番高く、Ryzen 7 1700が一番安いです。
Ryzen 7 1800X (8C16T, 3.6GHz/ブースト4.0GHz, TDP95W, XFR有り, クーラー無し) 税込 64,584円
Ryzen 7 1700X (8C16T, 3.4GHz/ブースト3.8GHz, TDP95W, XFR有り, クーラー無し) 税込 50,544円
Ryzen 7 1700 (8C16T, 3.0GHz/ブースト3.7GHz, TDP65W, XFR無し, クーラー有り) 税込 41,904円
次の記事では、性能について簡単に考察したいと思います。